犬が散歩中に吠える理由と対策:初心者でもできる簡単トレーニング法

散歩中に通行人や他の犬、車や自転車に向かって吠えてしまう、そんな悩みを抱える飼い主様も多くいらっしゃると思います。

毎日のお散歩が苦痛に感じてしまったり、相手の飼い主様や通行人の方にも申し訳ない気持ちになっていませんか?


今回は、散歩中に吠えてしまう理由や対策について解説します。

目次

1.犬が散歩中に吠える理由とは?


主な理由としては以下のものが挙げられます。

社会化不足

子犬の時期に他の犬や人との接触が少ないと、成犬になってから他の犬や人に対して強い恐怖心を持つようになることがあります。また車や自転車などの見慣れない物や大きな音に不安を感じ、恐怖心から警戒して吠えてしまうことが多いです。

挨拶や遊びに誘っている

他の犬と遊ぶのが好きだからといって、すれ違う犬と毎回挨拶をさせていると、挨拶出来ない時、必要以上に吠えるようになってしまうことがあります。散歩中、通行人や相手の犬に近づけた、遊べたという経験から、相手に向かってぐいぐい引っ張る行動が見られます。

過去のトラウマからの学習

ドッグランで犬に追いかけられ怪我をした、知らない人から急に触られ怖い思いをした。など過去のトラウマから犬や人に対して恐怖心を抱いた場合、自分から遠ざけようと吠えてしまうことがあります。お散歩は必ずすれ違うため、「吠えたら犬が遠ざかった」「吠えたら人がいなくなった」と学習し、吠える行動が増えてしまいます。

あくまで一例であり、犬によって吠える理由はさまざまです。まずはその理由を特定し、適切な対応をすることが重要です。

2.犬が吠えないための散歩中の対策

散歩の中で簡単に実践できる工夫を取り入れることで、犬が吠えるのを未然に防ぐことができます。まずは吠えることを習慣化させないことが大切です。

散歩ルートの選び方

犬が安心できる環境を選んで散歩をすることも大切です。人が少ない広場や車通りが少ない場所など、犬が落ち着いて歩ける場所を選ぶことで、まずは吠える機会を減らしましょう。

他の犬との適切な接し方

散歩中に他の犬と出会うとき、すぐに接触させるのではなく、まずは少し距離を置いてお互いの様子を見守りましょう。犬が落ち着いてから挨拶をさせることで、吠えを防ぎやすくなります。吠えてしまった場合は、会わせてはいけません。

吠える対象を見かけたら回避する、対象との間に入る

吠える相手(通行人や犬)や対象(車や自転車)を見かけたら、犬が吠える前に回避することが効果的です。方向転換をしてルートを変更したり、すれ違わなければならない場合は、飛びついたりしないように間に入りましょう。

あくまで対策ですので、トレーニングと平行することをおすすめします。

対策をしても吠えてしまった場合は…?
声もかけず、とにかく対象物から距離をとりましょう!方向転換をし、吠えない距離まで離れます。「ダメ!」「静かに!」という声かけは、興奮・警戒をより高める可能性があり逆効果です。

3.実践的なトレーニング方法

吠える相手や対象に慣らす

人や犬がいる広場があれば、まずはそのような場所から練習を始めましょう。犬が対象物を見ても吠えない距離に行き、そこでただ様子を眺めます。ベンチなどがあればそこでリラックスしながら行う事もおすすめです。吠えずに対象物を見ることが出来たら、褒め言葉を言い、ご褒美を与えます。少しずつ距離を縮めていきましょう。嫌な事は起こらないよ、と教えていく方法です。

吠える以外の行動を教える

犬や人を見たら吠えるのは、吠えたら嫌いな犬がいなくなった、吠えたら大好きな犬と遊ぶ事が出来た、という経験から学習した行動です。これを、飼い主さんを見たら犬がいなくなった、おすわりをしたら犬に近づけた、などという学習に変える方法です。まずは、犬にアイコンタクトや呼び戻し、おすわりなどの行動を教えましょう。対象物を見たら声かけを行い、飼い主さんとアイコンタクトをしながら通りすぎることで、吠えずにすれ違うことが出来ます。

日常生活の中でコミュニケーションをたくさんとる

日頃から一緒におもちゃ遊びや、コマンドの練習をしていると、飼い主さんに注目しやすい犬に育ちます。難しい状況の時だけ指示を出しても上手くいかないのは当たり前です。愛犬とたくさんコミュニケーションをとり、飼い主さんといると楽しい!この人の近くにいれば安心!という状況を日常生活の中で作っていきましょう。

まとめ:無理なく続けられるトレーニングのコツ

犬が吠えるのは自然な行動ですが、適切な対策とトレーニングによって、その頻度を減らすことができます。焦らず、日々のトレーニングや環境の工夫を続けることで、犬も飼い主様も快適に散歩を楽しめるようになります。特に初心者の方は、リラックスして犬と向き合い、少しずつ改善を目指していくことが大切です。


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次